ネットショップは副業で始めた方が良い理由

BASEなどのネットショップを個人でこれから始める方に強くオススメしたいのは、必ず本業なり生活できる安定収入を持った上で、副業として始めてくださいねということです。

個人でネットショップを持とうとするほとんどの人が、本業なり生活できる程度の収入がある状態でショップを開設するとは思うのですが、物販は商売するのにお金が必要なビジネスなので、軌道に乗るまで一本ではシンドイですよ、ということを改めて書いてみたいと思います。

仕入れにお金がかかる 

ネットショップで商品を販売するということは、商品を用意してショップに並べて売るわけなので、先に仕入れをしなければなりません。

売れてから仕入れる無在庫販売や、商品を預かって販売する形態もあるかとは思いますが、そうでなければ基本的には、先に支払が発生するということでお金が減るところからスタートとなります。

クレジットカードで仕入れれば支払日まで猶予がありますし、仕入先によっては月末締め翌月末払いといった猶予がある場合もありますが、支払義務が発生することには変わりありません。

物を販売するネットショップの性質上、どうしても売上を作るためには商品を仕入れなければならない。

つまり、お金が入ってくるためにはお金を払わないといけない、ということなんです。

 

すぐには売れない

手持ち資金マイナスからスタートした自分のネットショップですが、例えば既に顧客を持っていたり、知名度があったり、オーナーにファンがいたりする場合をのぞいて、中々売上が立たないのが現実です。

ショップを立ち上げてすぐの頃は、知り合いがご祝儀で買ってくれたりすることもあるかも知れませんが、それが止まったところから本当の戦いであり辛い時期のスタートですね。

自分が思っている以上に、実際は全然売れない人がほとんどなのではないかと思います。

で、仕入れてしまった以上は支払いをしなければならないので、なんとか原価分くらいは売らなければマズい・・・となるわけです。

ここでなんとか頑張って原価分くらい売ることが出来れば仕入れた分の支払いは出来るので義務は果たせるわけですが、仕入れた金額が帰ってきただけでは利益がないので生活はできませんよね。

つまり、利益は出すだけじゃダメで、生活できるくらい出さないといけない。

もっというと、生活できるくらいの利益が出るほど仕入れをしなければならないのです。もしもネットショップ一本だったら。

 

収入源は複数に限る

投資の世界でもよく言われていることですが、「卵は一つのカゴに盛るな」というのがあります。

もしそのカゴを落としたら卵が「全部」割れちゃうから、万一のことを考えて分散しておきなさいよ（そうしたら何個かは割れずに済むでしょ）っていう意味ですが、収入源についても同じことが言えますよね。

ネットショップだけで生活できるだけの収入を得るのは本当に大変なことです。

単純に生活費20万円を稼ぐためには、原価率50％の商品を20万円分仕入れて、40万円売らないと成り立ちませんから。しかもこれを毎月毎月続けていかなければなりません。

もしネットショップとは別で、生活できるくらいの収入が他にあれば、最悪このネットショップで売れなくてもこれまで通り生活はできるし、生活できるくらいの利益が出るほど仕入れなくても良いので、精神的に追い詰められることもありませんよね。

それに、仕入れた商品が売れずに在庫として残っていても、収入が他にあれば別の商品を仕入れることも出来ます。

これ凄く大事なことで、一度仕入れた商品を売り切らないと資金がなくて別の商品を仕入れられない・・に陥ってしまうとショップのラインナップがいつまで経っても変わらず、せっかく付いているお客様にも飽きられてしまいます。

 

副業から本業にするタイミング

主にお金の面から、副業で始めることをオススメするネットショップですが、まあまあ利益がでるようになってきたら、そろそろ本業との両立がキツいと感じてくるのではないかと思います。

もし本業にしたいのであれば、こんな風になったら良いのではないかなと思います。

ただし、本業はないと不安だからあくまでも副業は副業（本業の収入を超えたとしても！）という考えも、「​​収入源は複数に限る」という意味では全然ありだと思います。

両立がキツいと感じるのであれば、副業の作業を何かしらアウトソースするなどして、負荷を下げて心身を大切にしてくださいね。

 

以上、今回は「ネットショップは副業で始めた方が良い」ということをテーマにしてみました。

なんだかネットショップは大変だ・・という内容になってしまいましたが、夢もあると思います。

私の場合はネットショップとは別の事業をメインに起業し、副業的な別事業としてBASEで物販のネットショップを始めました。

数年で起業した時のメイン事業よりも、ネットショップ事業の売上のほうが何倍も大きくなり、次第にネットショップがメイン事業となりました。ネットショップ事業がなければ会社の成長はまだまだ出来ていなかったように思いますね。

 

以上です。